季節の一枚

最近の撮影より


春色の河原〈佐奈川〉
春色の河原〈佐奈川〉 《平成31年4月中旬》
此の処、撮影が疎かな日々が続いてしまっていますが、母親がもう随分長年、定期的に通っている蒲郡の市民病院への送り迎えで久し振りに、直ぐ下の妹に当たる小坂井の叔母さん宅へ寄り道する事に。
いつもは国道23号を通って行くのですが、何と無く気分で渋滞回避も兼ねて、御津のお婆ちゃん存命の頃は普通に利用していた、旧街道を選んだのが幸運を引き寄せる事に。
カラカラの此の春、久方振りの雨振りの沿道、くねくねとうねる歴史感じる路の途中に架かる橋の一つ、実に見事な白い花と間を彩る黄色い菜の花。 遥か先まで河原いっぱいが埋め尽くされた春の車窓が印象的でした。
帰り道も此の橋上は徐行で風景を確認しつつ帰宅。 雨上がりの翌日、奥の鉄橋に陽が廻る頃を推し量り再訪。 透き通った青空も、爽やかを通り越した強風吹きすさぶ中、けれども気分はとても華やかなひと時を過ごして来ました。
ちなみに此の白い花、鉄橋の上流側も延々大群落で堤防を埋め尽くしていたのですが、帰宅後色々調べてみた結果、“種漬花(たねつけばな)”ではないかと考え至っている所です。
撮影地の佐奈川は、平成の大合併もあり、今では河口の極僅かな距離を除いては豊川市内を流れるだけの、県内でも尾張や西三河では無名の二級河川ながら、春の季節は菜の花と桜並木で市民に愛されている憩いの川です。 そんな小さな川ながら、河口側から東海道新幹線・東海道本線・名鉄名古屋本線・同豊川線・日本車両製造専用線(旧豊川支線)と、多くの鉄路が横切っている為、鉄道絡みでも好んで絵にされる事もある存在の様。
又、鉄道ではないものの、近年開通の新東名高速道路の優美なプレストレスト橋も、橋愛好家にとっての新名所に加わりました。


平成29年4月8日:名鉄豊川線
平成29年4月8日:名鉄豊川線
二年前のほぼ同時期。 佐奈川やや上流の豊川市街、雨の名鉄豊川線情景。

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